雙語版《亞細(xì)亞大觀》第13回

洮南、吉林、長春等地

1925年6月出版

No. A013.01  永慶寺の佛像（金州）

金州の地は唐の太宗時(shí)代から史上に現(xiàn)はれてゐて、大和尚山頂に蜿蜒として殘つてゐる古城壁はその頃高勾驪征伐の遺趾だと傳へられる、金州が特に衛(wèi)城の地となつたのは明朝時(shí)代で、倭寇防備の首城となつてから特に著名になつたが、從つて今なほ城北の永慶寺其他には明碑が保存せられてゐる、これは同寺の有名な佛像である。

永慶寺佛像（金州）

金州地區(qū)自唐太宗時(shí)代起便現(xiàn)于史冊，相傳蜿蜒殘存于大和尚山頂?shù)墓懦菈Γ闶钱?dāng)年征討高句麗時(shí)留下之遺跡。金州是在明朝成為了特別衛(wèi)城之地，在作為防備倭寇的首選城池后尤為著名。因此，在城北永慶寺等地至今仍保有明代石碑。圖示即為該寺著名之佛像。

No. A013.02  小白山の山神（吉林）

吉林の南方十支里に小白山と云ふのがあつて山上に清の雍正十一年に建立した望祭殿がある、長白山の山靈を祭る處である、吉林は山紫水明の境、北邊の重鎭であつて而かも清朝發(fā)祥の地である、清代には春秋二季、地方官を派して祭祀を怠らなかつた、其處には今なほ昔望祭の犧牲としてゐた神鹿の群れが無心に遊び戯れてゐる。

小白山之山神（吉林）

吉林南部十華里處有山名為小白山，其上有建于清雍正十一年的望祭殿，用以祭祀長白山之山靈。吉林乃山紫水明之境，屬北方重鎮(zhèn)，且為清朝的發(fā)祥之地。清代時(shí)，在春秋二季均會(huì)派遣地方官至此祭祀，未有懈怠。此處至今仍有昔日作為望祭犧牲的神鹿群，在無憂無慮地嬉戲游玩。

No. A013.03  洮南の城壘（蒙古）

洮南は元來蒙古平沙中の交易場であつて、それが漸次商業(yè)的に發(fā)達(dá)した都市であるから所謂政治的の都市が有するが如き城壁を持つてゐない、寧ろそらしたものゝ無いのは洮南が如何に新興の商業(yè)都市であるかを雄辯に物語るものである、寫眞の城壘の如きは支那邊境によく見る土賊を防ぐ一種の防備施設(shè)と見れば差支えない。

洮南城壘（蒙古）

洮南原是蒙古黃沙中的交易場所，是隨商業(yè)而逐漸發(fā)展起來的城市，故并沒有所謂政治性城市那樣的城墻。毋寧說，缺乏此類設(shè)施恰恰雄辯地說明了，洮南是何等新興之商業(yè)都市。照片中所示的城壘，大可視作在中國邊境常見的，作為防御土匪而設(shè)立的一種防護(hù)設(shè)施而已。

No. A013.04  新興の洮南（蒙古）

四平街から洮南に達(dá)する全長約二百三十哩の鐵路、それは日本が滿蒙に借款權(quán)を獲た五鐵道の一つであつて既に完成開通してゐるのは諸氏の知る如くであるが、哲里木盟の大平野に最近洮南が倨然として一大發(fā)展を見せたのは何と云つても鐵道の竣工が一大因をなすのは否まれまい、此の如きは誠に鐵道の眞使命の完成と謂ひ度い。

新興的洮南（蒙古）

從四平街至洮南全長約二百三十英里的鐵路，是日本在滿蒙獲得借款權(quán)的五條鐵路之一，其已建成通車也是眾所周知之事。在哲里木盟大平原上的洮南，近來赫然呈現(xiàn)了一派大發(fā)展之景象。毋庸置疑的是，鐵路竣工無論如何都是一大要因。此情此景，誠可謂是達(dá)成了鐵路的真正使命。

No. A013.05  喇嘛塔（蒙古洮南）

洮南の西北五里、荒涼たる平野のたゞ中に落寞として二基の喇嘛塔が殘ってゐる、四五の老樹徒らに繁るにまかせ、荒草斷煙，全の廢墟である、土人はこれを雙塔寺と稱してゐるが、昔しは此處に壯大な寺院があつたものと思はれる、その影刻に殘る古代美術(shù)の面影，經(jīng)文を刻してゐるらしい西藏文字、古の榮華が偲ばれる。

喇嘛塔（蒙古 洮南）

在洮南西北五里處的荒涼原野中，寂然殘存著兩座喇嘛塔。在四五棵老樹之徒然繁茂中，全然是荒草斷煙的一片廢墟。當(dāng)?shù)厝朔Q之為雙塔寺，想來昔日應(yīng)曾存壯麗之寺院。其遺留雕刻所呈現(xiàn)的古代美術(shù)風(fēng)貌，以及用藏文刻制的經(jīng)文，令人追思著其古昔之榮華。

No. A013.06  一望の綠野（蒙古）

一望の綠野、その視界は地平線を限りとして圓形を書くと云ふのが蒙古の實(shí)景である、しかもその視野の中にたまになだらかな小丘が波打つて視界に消え行く姿を發(fā)見するのはまたとない雄大な氣分を與へられる、殊に青草もゆる六七月の頃、百の野花燎爛として咲き亂れる姿は蒙古の平原ならでは味はれない情趣てある。

一望之綠野（蒙古）

視野中一望無際的綠野，就是以地平線為界勾勒出圓形的蒙古實(shí)景。而且，在此視野中，時(shí)而可見平緩小丘如波浪般起伏，直至消失于天際之姿，此景賦予了無與倫比的雄渾壯闊感。尤其是在青草繁茂的六七月之際，百種野花爛漫盛放之景，更是非蒙古草原而不能品味的情趣。

No. A013.07  松花江の漁獵（吉林）

吉林は北支那には珍らしい水の都である、清の初祖愛親覺羅は長白山中に產(chǎn)れ、その米菓發(fā)祥の靈地長白山から發(fā)する松花江に臨んでゐる吉林は、まことに山水の美に惠まれてゐるとも謂える、大江悠々の趣は無いが、清澄の水は背景の山容と相待つて吉林の都雅を稱せしめる、夕陽に土人が四つ手綱細(xì)流に操つる情趣も面白い。

松花江捕魚（吉林）

吉林是北中國罕見之水鄉(xiāng)。清初始祖愛新覺羅就誕生于長白山中，而吉林則緊鄰發(fā)源于其發(fā)祥靈地長白山的松花江，可謂得享了山水之美。大江雖無悠遠(yuǎn)之趣，然清澈之水與背景山容相映，則共顯了吉林都城之雅致。夕陽之下，當(dāng)?shù)厝嗽谥Я髦杏盟慕蔷W(wǎng)捕魚之情趣亦頗有趣味。

No. A013.08  洗濯の女（満洲風(fēng)俗）

滿洲一圓の風(fēng)俗としてからいふ情景はしばしば見る處てある、無論細(xì)民の群れであつて手籠にはなにがしかの洗濯物を盛り別に木片を攜へる、そして石に衣をうつて用をたすのであるが水流の清濁は必ずしも彼等の選ぷ處ではない、彼等には洗濯は布を?yàn)ⅳ椁工趣い找鈭Dはなく、たゞ衣にしみてゐる汗と垢とを落せばよいらしい。

洗衣女（滿洲風(fēng)俗）

此情景作為滿洲一帶之風(fēng)俗屢見不鮮。當(dāng)然，她們屬于平民階層，在提籃中盛有些許待洗衣物，另攜帶木片，在石上捶打衣物以達(dá)成目的。她們未必在乎水流之清濁，她們洗衣并非意在漂洗布料，似乎只需除去浸染衣物的汗?jié)n與污垢即可。

No. A013.09  龍?zhí)渡剑郑?/span>

龍?zhí)渡饯霞质薪直狈绞Ю?、松花江を船で渡った江岸に姿?yōu)しく立ってゐる低い山である、四時(shí)涸れたことも無ければ溢れたこともないと謂はれる龍?zhí)侗趟蛑懈工吮Гい?、春の花、秋の霜葉，その幽邃の風(fēng)色は吉林都人士唯一の行樂地とせられる、昔この池中に大龍が住んだ傳說がある。

龍?zhí)渡剑郑?/span>

龍?zhí)渡轿挥诩殖菂^(qū)北方十二華里，在乘船漂下松花江時(shí)，它就是一座姿態(tài)優(yōu)美地矗立在江岸的一座低山。其山腰中懷抱有一汪龍?zhí)侗趟?，?jù)說四季不涸不溢。春之鮮花、秋之霜葉，其以幽邃之風(fēng)光成了吉林城人士唯一的行樂之地。在昔有傳說中，此池曾住有大龍。

No. A013.10  魁星樓の廢墟（長春）

長春は約五十年前までは一寒村に過ぎなかつた、けれども其位置は北滿道路の湊合地點(diǎn)であつて、軍事政治商業(yè)何れの方面から見ても重要地點(diǎn)である、遼代に於て創(chuàng)始せられた長春城は金以後數(shù)百年間比較的閑視されてゐたけれど、清朝以後は如上の理由て頗る重視せせられてゐた、長春城北廓の魁星樓趾は當(dāng)時(shí)の榮耀を語つてゐる。

魁星樓之廢墟（長春）

直至約五十年前，長春不過只是一寒村。然其位置處于北滿道路之匯合點(diǎn)，無論從軍事、政治或商業(yè)及任何角度來看，均屬要地。始建于遼代的長春城，在金以后數(shù)百年間相對被忽視。但清朝以后，則因上述理由頗受重視。長春城北廓的魁星樓遺址，也訴說著當(dāng)時(shí)之榮耀。